伝統文化をやさしく
人日(じんじつ)
旧暦の正月七日は「人日(じんじつ)」です。すべての人の誕生日と伝えられる日です。世界の華人(中国にルーツを持つ人々)のコミュニティーでは、この日にお祝いのことばを言い合います。
基本データ
2026年
旧暦1月7日
2027年
旧暦1月7日
2028年
旧暦1月7日
行事の由来
昔の神話では、女媧(じょか)という女神がこの世界を作ったと伝えられます。六日間で、鶏、犬、豚、羊、牛、馬を作りました。七日目に、人間を作りました。そのため、正月七日は「人日」、つまりみんなの誕生日と呼ばれるようになりました。
古い書物には、こう書かれています。人日に空が晴れていれば、その一年は人々が無事で、雨や風も穏やかだと。晴れた人日は、昔からよいしるしとされてきました。
伝統的な習わし
人日には、七種類の野菜や草を入れた汁物やおかゆを食べる家庭が多くあります。中国語で「七菜羹」「七菜粥」と呼ばれます。新しい一年の無事を願う意味です。中国の南部や香港では、「及第粥(きゅうだいがゆ)」という広東のおかゆも楽しまれます。試験に受かることを願う名前です。シンガポールやマレーシアでは、「魚生(ユーシェン)」という魚と野菜の料理を、みんなで高く持ち上げてまぜます。生活が少しずつ上がっていくことを願う動きです。この日は、家族がもう一度集まります。みんなが誕生日の主役になります。お互いに、お祝いのことばを贈ります。日本でも、人日の習慣がもとになり、七種の草を入れた「七草粥(ななくさがゆ)」を食べるならわしが残っています。
行事の日付は、旧暦から西暦に換算した参考の値です。土地によって習わしは少し違います。お寺や地域の行事の詳しい内容は、主催者の発表をご確認ください。