伝統文化をやさしく
盂蘭節(うらんせつ)
旧暦の7月15日は、盂蘭節(うらんせつ)です。先祖をしのび、親の恩に感謝する日です。食べ物と線香(せんこう)を供えて、いたわりを表します。
基本データ
2026年
旧暦7月15日
2027年
旧暦7月15日
2028年
旧暦7月15日
行事の由来
盂蘭節は、「盂蘭盆会(うらんぼんえ)」という古い仏教の儀式から来ています。盆(ぼん)という器に食べ物を入れて供えて、親の恩に報いました。昔、目連(もくれん)という親孝行な人が、お供えで母を救ったという話が、広く伝わっています。日本の「お盆」も、同じ盂蘭盆会から来ています。
この行事は、世界の華人(かじん)のコミュニティで、代々受け継がれています。中国南部や香港では、「盂蘭勝会(うらんしょうかい)」という大きなお祭りが開かれます。百年以上の歴史があり、無形文化遺産に登録されているものもあります。台湾では「中元節(ちゅうげんせつ)」と呼ばれ、家々でお供えをします。シンガポールやマレーシアでも、同じようなお祭りがあります。
伝統的な習わし
盂蘭勝会は、先祖が潮州(チョウシュウ)出身の人たちが中心になって開くことが多く、中国南部、香港、シンガポール、マレーシアでよく見られます。神様を丁寧にお迎えする儀式や、町を歩いて清める行事があります。「平安米(へいあんまい)」と呼ぶ白いお米を配って、無事を願います。神様に感謝するお芝居「神功戯(しんこうぎ)」も演じられます。多くの家庭では、家の前や道端に食べ物と線香を供えます。先祖と、供えてくれる人のいない霊に、敬意と思いやりを込めるためです。
行事の日付は、旧暦から西暦に換算した参考の値です。土地によって習わしは少し違います。お寺や地域の行事の詳しい内容は、主催者の発表をご確認ください。