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伝統文化をやさしく

啓蟄

啓蟄(けいちつ)は、春の雷(かみなり)の音で、冬ごもりの虫たちが目を覚ます節気です。大地のいのちが、少しずつ動き始めます。

基本データ

2026年
節入りの時刻(香港時間): 3月5日 21:59
2027年
節入りの時刻(香港時間): 3月6日 03:39
2028年
節入りの時刻(香港時間): 3月5日 09:24

節気の意味

啓蟄は、新暦の3月5日か6日ごろです。昔の人は、最初の雷の音が土の中の虫を呼び覚ますと考えました。この日から、本格的な春の農仕事が始まると伝えられてきました。日本にも、同じ「啓蟄」という節気があります。

華人の社会では、「打小人(ダーシャオレン)」という民間の儀式が、昔から伝えられています。紙で作った小人(人の形)を、くつの底でたたく儀式です。うわさや口げんかなど、人とのトラブルをすっきりと流す意味がこめられています。この儀式は、啓蟄の日に行うと伝えられてきました。

各地の伝統的な習慣

啓蟄の日には、白虎(びゃっこ)を祀(まつ)る習慣があります。白虎は、うわさやもめごとに関係するとされる、白い虎の神獣です。人々は豚肉やアヒルの卵を供えて、家の無事を祈ります。また、紙で作った小人をくつの底でたたいて、もめごとを送り出します。一年の無事と、物事がうまく進むことを願う、伝統的な行事です。中国の南部や香港、マカオでは、この日このような儀式がよく見られます。台湾やシンガポール、マレーシアなどにも、よく似た祈りの習慣があります。

節気は、伝統的な暦の文化として、参考にご紹介しています。天気のことについては、お住まいの地域の気象台の予報をご覧ください。